みんなで読む哲学入門

Ph.Dが講師の市民講座(上野ゼミ)

2020年10月5日のゼミ:アダム・スミス『道徳感情論』#1(第1部)

西洋近代哲学の古典を、上野大樹先生(政治思想史専門)と一緒に入手しやすい文庫や新書を中心に読書を進めています。
2020年秋期はアダム・スミスの『道徳感情論』を先生と一緒に読みます。

■ 岩波文庫版(『道徳感情論』初版に基づく)を使用する。
ほかの版でも対応関係を確認するのは比較的容易なので、 不可とはしない。

■ 各回の指定範囲
第1回 今回 23~68頁(第1部1・2篇)
第2回 10月26日(月) 69~111頁(第1部3篇)
第3回 11月30日(月) 112~162頁(第1部4篇)
第4回 12月21日(月) 175~239頁(第2部1・2篇)

先生からのメッセージです。
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2020年度「少し長めの思想書を読む」

これまで当ゼミナールでは、 近現代ヨーロッパの政治哲学にかんする古典を輪読してきました。 2018年度にはユダヤ人問題や全体主義に近代的な啓蒙思想の隘路を見たアーレントの諸論考を読み進め、 2019年度にはそこから遡って啓蒙思想のさまざまな形態を、 イギリス・フランス・ ドイツの国境をまたいで旅するように眺めてきました。 これまでは体系的な大部の哲学書ではなく、 啓蒙思想のもう一つの姿であるエッセイ形式の簡潔な文章を一回完結で読んできましたが、 2020年度はもう少し長めのテクストを、 数回に分けて輪読していく形式で行います。候補文献は、

・ルソー『人間不平等起源論』
・カント『永遠平和のために』
ディドロ & ダランベール『百科全書』(序論および代表項目、岩波文庫
ヴォルテール『寛容論』
アダム・スミス道徳感情論』

等です。 このなかから一冊を選び時間をかけて読み進めていくことで、 現代世界のあり方や未来像について、 その思想的な基盤にまで遡って考えていくことができたらと思います。

上野大樹・記)
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◎日時:2020年10月5日(月) 19時〜21時

◎場所:オンライン会議アプリ「Zoom(ズーム)」 を使用したオンラインゼミナール

 


◎参加費:1,500円/学生1,000円
*今回1回だけのご参加も可能ですが、 連続講座ですので全4回まとめてのチケット購入を推奨いたします。

◎オンライン会議室ご招待状:チケットをご購入された方に、 事務局からご案内致します。
※開催当日前日までにZoom招待状が届かない場合、お手数ですがobenkyoinfo@gmail.comにお問い合わせ下さい。

◎Peatixチケット購入締切: 当日18時まで販売しております。

◎Peatixチケットキャンセル: チケット購入後はお支払い方法により返金手数料が発生します。 クレジットカード決済の場合、返金手数料はかかりません。なお、クレジットカード決済のキャンセル締切は開催日当日18時までです。

◎簡単なアンケートがございますので、ご記入いただければ助かります。

◎本イベントの様子は記録用に録画を行うことがあります。この録画内容は「みんなで読む哲学入門」のWebサイトやSNS等の広報に用いられる場合があります。予めご了承ください。

[講師紹介]
上野大樹(うえの・ひろき)
一橋大学社会学研究科研究員。思想史家。京都大学大学院人間・ 環境学研究科博士後期課程修了。京都大学博士。 日本学術振興会特別研究員DC、同特別研究員PD等を経て現職。 一橋大学立正大学慶應義塾大学にて非常勤講師。 最近の論文に、"Does Adam Smith's moral theory truly stand against Humean utilitarianism?" (KIT Scientific Publishing, 2020), "The French and English models of sociability in the Scottish Enlightenment" (Editions Le Manuscrit, 2020).

※「みんなで読む哲学入門」では、今後9月23日(水)1900-2100で隠岐さや香先生と上野先生の対談を予定しています。当面、オンラインで行う見込みです。