みんなで読む哲学入門

Ph.Dが講師の市民講座(上野ゼミ)

『歴史同人アンソロ 18世紀FAN!』のおしらせ

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『18世紀FAN!』書影

 欧州を中心に18世紀に関心を寄せる18人によるアンソロジー同人誌『18世紀FAN!』が発行されました。(主催:紺野さん @konno17xx ) 。

 テーマは「18世紀ヨーロッパのニッチな魅力」とされ、18世紀の中でもフランス革命前夜の時期に焦点があてられています。フランス革命以前の欧州のイギリス、フランスやオーストリア等各国の様々な文化、芸術、商業、王家の外交、科学、哲学、政治を題材に、当時の人物や工芸品、服飾、香り、王族の結婚、手紙、魔術、著作などが漫画やイラスト、論考や書評などさまざまな形式で表現されています。

 18世紀ヨーロッパ紹介といったガイドや、各登場人物の相関図も加えられており、18世紀に関心を持ち、初めて手に取る方にもわかりやすく、親しみやすい本です。さらに、参考文献と読書案内のページもあり、各原稿の題材についてより詳しく知りたい人にも開かれた内容になっています。

 現在、同誌は予定を超える注文が続き、再販予約中と好評を博しています。

 

 なお、この本には「みんなで読む哲学入門」事務スタッフのひつじも寄稿しました。ひつじは「みんなで読む哲学入門」2020年度の課題図書ルソー『人間不平等起源論』を主題のひとつに図書紹介を行いました。ルソーはその著作の書き方自体も注目を浴びる思想家であり、「みんなで読む哲学入門」でも論点になったルソーの「書き方」をポイントとし、当時の出版事情を関連させて原稿を作っています。

 学習で得たものをこのような形に残せる事も、とても貴重な機会です。

 また、同誌の売上の一部は、18世紀研究の支援として関連団体に寄付を予定しているそうです。18世紀研究のおかげで私達は関心の対象をより深く学ぶ事ができ、先生方に市民講座を開いていただく事も実現しています。その結実として編集制作された本の売上が、再び18世紀研究に還元されるとは、本当に素敵なアイディアです。

 18世紀にご関心を持たれたら、この機会に、それぞれの寄稿者の方々が表現される18世紀の魅力を手にとってみてはいかがですか。インターネット通販、または特定の書店で購入できます。

 

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(文責:白山羊ひつじ)

 

 

総勢18人の執筆者が1人1題18世紀のニッチな魅力を紹介する歴史同人アンソロジーです。漫画・イラストから論考・書評まで、様々な形態の原稿で18世紀の魅力をコンパクトにお届けします。

A5/本文110P/1100円

(販売サイトより)

◆booth匿名通販 7月中旬頃お届け予定

daikokaijidai.booth.pm

 

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