みんなで読む哲学入門

Ph.Dが講師の市民講座(上野ゼミ)

【2020年度 特別編】著者と語る 哲学オンライン対談(1): 隠岐さや香『文系と理系はなぜ分かれたのか』をめぐって

西洋近代哲学の古典を、上野大樹先生(政治思想史専門)と一緒に入手しやすい文庫や新書を中心に読書を進めています。
2020年はカント『永遠平和のために』、ヴォルテールの『寛容論』を先生と一緒に読んできました。10月からはアダムスミスの『道徳感情論』を読む予定です。
今回は上野大樹先生がオンラインで対談する一回完結のイベントになります。

 

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現代世界の情勢や諸問題をトータルかつ批判的に考えるうえで、歴史的な視座を持つことは欠かせません。今日ある種の臨界を迎えつつある近代社会の知的起源の一つは、ヨーロッパの啓蒙思想に求められます。「啓蒙の世紀」と呼ばれる時代には、現代では細分化されてしまったさまざまな学問分野を自由に行き来するかたちで、「哲学者(philosophes)」と呼ばれる一群の人びとが闊達に文筆活動を展開していました。啓蒙とは、多様な領域が交差しあい、新しいものと古いものとが出会っては衝突する、公共的な言論空間でした。

今回は、『文系と理系はなぜ分かれたのか』(星海社新書)の著者で、フランス啓蒙の研究者でもある隠岐さや香さんをお招きし、同書を出発点としつつ、啓蒙と近代科学をめぐって論じます。本書はアカデミーなど啓蒙期の学問の制度化から説き起こして、現代の高度に専門分化した科学のあり方を歴史的・批判的に検討しています。本対談では、隠岐さんの科学史家・18世紀研究者としてのご研究にくわえて、そうした専門的な業績と最近のよりアクチュアルな問題関心との接点についても、お話をうかがっていきたいと思います。本書未読の方も奮ってご参加ください。(上野・記)

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◎日時:2020年9月23日(水) 19時〜21時
◎場所:オンライン会議アプリ「Zoom(ズーム)」 を使用したオンラインゼミナール
◎参加費:1,500円/学生1,000円
◎オンライン会議室ご招待状:チケットをご購入された方に、 事務局からご案内致します。
※開催当日前日までにZoom招待状が届かない場合、お手数ですがobenkyoinfo@gmail.comにお問い合わせ下さい。
◎Peatixチケット購入締切: 当日18時まで販売しております。
◎Peatixチケットキャンセル: チケット購入後はお支払い方法により返金手数料が発生します。 クレジットカード決済の場合、返金手数料はかかりません。なお、クレジットカード決済のキャンセル締切は開催日当日18時までです。

[講師紹介]
隠岐 さや香(おき・さやか)
科学史家。東京都出身。東京大学大学院総合文化研究科博士課程満期退学。博士(学術)。現在、名古屋大学大学院経済学研究科教授。単著『科学アカデミーと「有用な科学」―フォントネルの夢からコンドルセユートピアへ』(名古屋大学出版会、2011年)は、科学史・社会史・思想史を横断する力作として第33回サントリー学芸賞(思想・歴史部門)を受賞するなど高く評価された。共著に『科学の真理は永遠に不変なのだろうか』(ベレ出版、2009年)、『科学思想史』(勁草書房、2010年)、『合理性の考古学』(東京大学出版会、2012年)、『ポスト冷戦時代の科学/技術』(岩波書店、2017年)などがある。

上野 大樹(うえの・ひろき)
一橋大学社会学研究科研究員。思想史家。京都大学大学院人間・ 環境学研究科博士後期課程修了。京都大学博士。 日本学術振興会特別研究員DC、同特別研究員PD等を経て現職。 一橋大学立正大学慶應義塾大学にて非常勤講師。 最近の論文に、"Does Adam Smith's moral theory truly stand against Humean utilitarianism?" (KIT Scientific Publishing, 2020), "The French and English models of sociability in the Scottish Enlightenment" (Editions Le Manuscrit, 2020).

 

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